かねてよりの願いが叶ったのは、思いもよらない“三峡下り”クルーズの船内でした。
長江中流600kmを三日かけて下る船旅の最初の夜のアフターディナーエンターテイメントがそう、川劇だったのです。
幸運とはまさにこのことで、信じ難い気持ちでした。
変臉
目の当たりにした変臉は、それはもう掛値なしに見事なものでした。
下の画像でその素晴らしさが少しでも伝わりますように・・・。。
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面はほんの一瞬で、鮮やかに変わります。次の写真が面が変わる直前と直後です。
袖を使わずに、手を顔に当てての瞬転も見られました。
船内のホールは劇場に比べて小さいため、本当に間近で観れたのですが、それでも私の目は変臉の妙技に全然ついていけず、“魔法で面が変わったのだよ”と言われたら納得してしまいそうな鮮やかさでした。
変臉とは“瞼譜(隈取=舞台化粧)が変わる”の意とのこと。通常中国伝統劇の役者は面をつけるのではなく舞台化粧をして顔を作っているので、なるほどです。
その技法は公表されておらず、一子相伝の秘伝だとか。
クルーズは始まったばかりでしたが、もうここで下船してもよいと思えるほどの、大満足の変臉舞台でした。
ありがとう、三峡クルーズ。
一枚目の夜景は重慶のクルーズターミナル。
二枚目以降は船内で、ホールも客室もレストランもゆとりがあり快適で、ジムに売店、さらには床屋まであって驚かされました。
甲板も広々していて、ここから三峡の雄大な景色を鑑賞します。
三峡下り(その二)はクルーズ最初の観光地、“豊都鬼城”をご案内します。